院長徒然日記

院長徒然日記

No.46 平成27年迎春
今年の漢字 『節』
今年の漢字 『節』
書写山円教寺摩尼殿で新年を迎えました。大晦日夜10時半に家を出て、ロープウェイに乗り11時前には山上駅に着き、そこから摩尼殿までの参道をゆっくりと歩いていきました。年越しまで時間が早かったのか参拝する人はまばらでした。懐中電灯をたまたま忘れたこともあって所々にある電燈の薄暗い明りの中、また真っ暗な中を進むことになりました。これが幸いして、また身の引き締まる寒さも加わり、昨年1年間の出来事などを思い返しては、自讃したり、自省したり、適度な時間と空間でした。途中姫路市内のきれいな夜景も見ることができ、雨上りの澄み切った星空を眺めることもでき心が洗われたような気分でした。

昨年NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』により姫路市は賑わいがありました。その黒田官兵衛ゆかりの円教寺では新年への希望を込めた漢字一つを選んで大書する「新春夢の書」が毎年執り行われていますが、この実況中継が今年のNHKゆく年くる年で行われ、私もその場に居合わせることができました。摩尼殿には11時15分ごろ着きましたが、拝殿には参拝者はまだ少なく私は最前列に座すことができました。年が替わった瞬間を待って、大樹孝啓住職はゆっくりと筆を運び始められ、大きな屏風に表れた今年の漢字は『節』でした。住職が「節目」、「節度」などの熟語をつかわれ新年への願いを込めて法話をされました。いろいろ考えさせられ、これからについてありがたい法話でした。

拝殿で参拝を終え、帰りの参道には多くの方が初詣に来られており、その人たちの明かりで道は明るくなっていました。このときはまさに新年を迎えており、今年についての想いを色々めぐらして山を下りました。途中明るく力いっぱい除夜の鐘を撞く多くの人たちも眺めることができ元気をいただきました。山を登るとき眺めた姫路市夜景、澄み切った星空を再び眺めるころには、何となく今年の想いについて弱くではありますが光が射してきました。

夜が明けて元旦には病院各部署を巡回いたしました。当たり前のことですが、休日にも多くの職員がいつものように働かれています。職員と新年のあいさつを交わすとともに、ねぎらいの言葉をかけて回りました。2015年はすべての団塊の世代が高齢者に突入する年であり、日本の医療界にあっては特記すべき年明けとなります。急速な高齢化、疾病構造の変化、医療技術の進歩、人材の不足・偏在、患者意識の変化、財政収支悪化等大きな問題に対応するため病院は大きく変化を求められる元年になります。中・西播磨医療圏においても地域医療ビジョン策定の協議が今年より本格化しますが、わたしたちの病院は、医療圏における地域包括ケアシステムで必要とされる高度急性期医療を担う医療機関として、地域医療に貢献している姿を職員とともにつくりたいと考えています。
思いを新たに院長室で日記を記しています。今年もよろしくお願いします。

2015年 1月 1日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三