院長徒然日記

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No.44 元気を与えてくれる研修医たち
研修医たち
研修医たち
 高齢社会においてこれからの医療はますます地域医療の重要性が増してきます。「人が住むところがある限り医療があり、医療があるところに医師は不可欠」と言われますが、わたしたちの地域では医師数が大変不足しています。地域医療を充実するには何と言っても若い医師を確保することは最も基本的であり、また重要であります。そんな中、来年4月より、若い研修医が当院で14名も研修することが決まりました。今まで定員が10名でしたが、今回4名の増員が認められ、わたしたちの病院の悲願の一つが叶えられました。この研修医のうち1人でも多く引き続いて病院に残ってもらえれば、病院だけでなく、地域にとって大変ありがたい出来事です。地域医療に少しでも貢献できる今年の明るい出来事です。

いま日本赤十字社本社出張からの帰りの新幹線の中です。本日、赤十字病院臨床研修医研修会が催され、私はそのファシリテーターとして参加しておりました。多くの研修医が全国の赤十字病院から参加しており、わたしたちの施設からも5名が参加していました。研修会は講演会に始まり、本社施設の見学、テーマに分かれてのスモール グループワーク、グループワーク全体発表、研修修了証授与、そして親睦を深める歓談と約5時間の内容の濃い研修でした。この中で研修医はこれからの時代に求められる医師像、赤十字の精神などについてディスカッションをしました。彼らにとって何かを学び取ってくれたと思います。

研修医に対して大変感心していることがあります。大学での教育体制の充実、卒業後の研修体制の充実、研修に対しての積極的な姿勢など、わたしたちの育った時代とは比べ物にならないほど進歩しており、大変素晴らしいと思います。研修会に参加し、日常、我々上司にはなかなか見せてくれないのですが彼らはしっかりとした自分の意見を備えています。一般的に世の中で「最近の若者は・・・・」と否定的な言葉を耳にし、私も時にそのように思うこともありますが、考えを変える必要性に迫られました。また何より言動・行動が実に明るく、これは我々に元気を与えてくれます。

研修医たちを、私たちのような先輩医師、看護師をはじめとした医療関係者、地域の方たちが温かく見守っていき、当たり前の医師として成長してくれることを願います。「人が住むところに医療は必要であり、医療があるところに医師は必要」です。

2014年 12月 16日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三