院長徒然日記

院長徒然日記

No.43 はなみずき
病院前のはなみずき
病院前のはなみずき
紅葉の季節を迎えて多くの方が紅葉狩りなどに出かけられています。テレビ番組などでも有名な場所から中継放送などされており、目の保養をさせて頂いております。院長室の窓からも西方の山々の見事な紅葉の景色を楽しむことができ、特に空気が澄みきった晴れの日にはストレスを発散するには十分な景観です。
先日タクシーに乗っていますと運転手さんが「病院のはなみずきの紅葉はどこよりも綺麗ですよ!」と話をしてくださいました。病院入り口付近に、はなみずきがたくさん植えられていますが、今まで比較したことがありませんでしたので、私にとって当たり前の光景と思っておりました。運転手さんによると、日頃の手入れと日当たりの加減により紅葉の見栄えが異なると教えていただきました。なるほどと感心するとともに、思い返してみれば病院のボランティアの方達が、園芸の手入れをいつもしてくださっており、心をこめてお世話をして頂いているからこそ綺麗な紅葉が楽しめると改めて実感いたしました。何かの本ではなみずきについての歌の一部を思い出しました。「花よし実よし 紅葉よし・・・」今病院の木には真っ赤な実があり、紅葉が見られます。

今年12月5日、姫路赤十字病院ボランティア交流会及び表彰伝達式を執り行います。わたしたちの病院には現在案内ボランティア、衛生材料ボランティア、園芸ボランティア、理髪ボランティアがあり、大変多くの方が活動してくださっています。ボランティアの方々に普段の活動に対して感謝の意をこめて表彰させていただきます。病院ボランティアに参加してくださることは、取りも直さず地域の住民よりわたしたちの病院が愛されていることの証と感謝します。ボランティア活動を言葉で表すことは簡単ですが、これを実践することは大変であろうと思います。ましてや長きにわたり続けることはさらに大変であり頭の下がる思いです。

病院に来られる患者さんは何らかの不安を持たれています。私たち医療職、医師とか看護師はできるだけ不安を取り除き治療に専念していただくよう努めてはおります。しかしわたしたちが直接的に患者さんに接することと、ボランティアの方が間接的に関わることとは、不安の癒し方が異なると思います。和らいだ雰囲気が出ていると考えます。ボランティア活動に支えられてこそ医療の質がさらに担保されます。

はなみずきは明治の末期、当時東京市長であった尾崎行雄が日米親善のしるしとして桜をアメリカに贈り、これが現在ワシントン市のポトマック河畔の桜の名所となっていることはよく知られておりますが、このときアメリカからの答礼として贈られてきたのが、バージニア州の州花「花水木」だったそうです。花言葉を辞書で調べると「私の思いを受けてください」「公平にする」「返礼」と言われています。花言葉に習って、日ごろお世話になっているボランティアの方に感謝の念を表し今回の日記を書きました。

2014年 12月 3日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三