院長徒然日記

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No.41 電子カルテシステム更新

11月1日からの3連休を利用して多くの職員の方が休日にもかかわらず出勤してくださり、電子カルテシステム更新作業を執り行いました。2007年に初めて電子カルテを導入していますが、今回入れ替え作業の経験をはじめて行いました。実際日本の多くの病院で更新時期が来ており、システムの入れ替え作業が進んでいるものと考えます。

電子カルテは現在の医療では、少なくともある一定規模以上の病院では業務を行う上でなくてはならない機器の一つです。現代社会ではありとあらゆる情報にアクセスするための機器・機械の発展は目覚ましいものがあり、これなくして社会は動かないといっても過言ではありません。病院も例外ではなく、想像に絶する情報があり、これにアクセスするための病院内最大のIT機器(情報機器)が電子カルテと言えます。病院を運営するにあたり、様々な部門がありますが、当院を例に挙げると診療部門、看護部門、検査部門、薬剤部門、栄養部門、事務部門、地域連携部門、医療安全部門、教育研修部門などと組織上重要な部門だけでも多岐にわたっています。これ以外にも様々な領域があり、これらの連携を通して患者さんに良質な医療を提供する体制を整えています。人に例えるならば、電子カルテは頭脳に相当し、血液や神経を介して各臓器ともいうべき各部門・領域と情報交換を行って、機能を維持しているといえます。

この様なシステムの交換は病院にとって一大事業とも言えます。1年以上前より多くの職員がプロジェクトチームを組んでこの大事業が成功するように準備を進めてくれました。すでに入れ替えを行った病院へも見学・研修に赴き万全を整えてくれました。入れ替えが近づくにつれ全職員が新しいシステムに早く慣れるよう研修にも参加してくれました。

わたしは本来心配性で、病院の責任者でもあり、今回の事業がうまくいくか否か当然のことですが大変気になりました。病院機能の根幹に関わるシステムを3日間で交換する作業であるにもかかわらず、結果は所謂一発勝負といった感があります。実際にやってみてシステムが順調に動き、患者さんに大きな迷惑をかけることなく移行できた時点で初めて成功したといえます。職員を信用していないわけではありませんが、心配性のわたしは休日毎日出勤して、自分では何もできませんが、各部門を見回り、進捗状況の報告を受けました。

休日明け大変大きなシステムですので全てが順調に新しいシステムに移行できたわけではありませんが、私が心配していた範疇よりは、はるかにトラブルなく進行し、患者さんに大きな迷惑をかけることなく終えることができました。肩の荷が下りホッといたしました。これからは微調整をしつつ機能をアップした新しい電子カルテシステムに職員が早く慣れることにより、今まで以上に患者さんに安全で良質な医療を提供することに結び付くことができれば今回の事業は大成功と言えます。

2014年 11月 5日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三