院長徒然日記

院長徒然日記

No.31 ひと時の安らぎ
▲院長室にて
▲院長室にて
前回の院長徒然日記で院長室の胡蝶蘭がきれいに咲いている写真を載せましたので今回これについて思うところを書いてみます。
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」、「変わらぬ愛」で、白色の場合は「清純」だそうです。華やかで気品があり、皆さんご存じのように、お祝い事、特に結婚式に好んで飾られています。

院長室にも昨年院長就任時に知人、職場の方が送ってくださった胡蝶蘭が2鉢あります。2年目を迎えた4月から6月末日の今もどちらの鉢の胡蝶蘭もきれいな花をたくさん咲かせていますし、新たなつぼみも次から次へと出てきております。元来無粋な人間で、花を愛でる心はそんなに持ち合わせてはいませんが、飾り気のない部屋に花を添えてくれているのは確かです。
今までにも何度か胡蝶蘭を戴き、花が散った後自宅で花を咲かせようと挑戦し手入れをしたのですが、一度も花を見ることなく枯らしてしまっていました。この様に2年目に多くの花が咲くとは、私にとって驚きであります。これは毎日部屋の掃除をしてくださる清掃の係の方が、上手に、丁寧に愛情を込めて手入れをしてくださった賜と思います。感謝します。有難うございます。

院長室での日々の時間の使い方は、幹部職員、現場の職員等々と管理的なことを協議していることがほとんどですが、孤独な時間を過ごすことも確かに多くなっています。臨床ばかりしていた頃は、常に体を動かし、何らかのことをしていて、時間の過ぎるのはあっという間でした。しかし今は違います。院長の職は仲良しチームのリーダーであってはなりません。また事なかれ主義に走ってはなりません。踏み込んだ指導が必要不可欠な場面が多々あります。職責柄孤独と運命を共にすることも求められています。考え方によっては大変ストレスのたまることでもあります。
自分に許された孤独の時間を楽しく過ごすコツも覚えるようになってきています。「孤独会議」と表してああでもない、こうでもないと戦略を一人で考えたりします。「孤独読書」と表していろいろな本を静かに読むこともします。今書いている「院長徒然日記」も孤独の過ごし方です。そんな中孤独な時間の隙間にそれこそ静寂なほんの少しの時間が流れます。このとき白色の胡蝶蘭の花が、華やかさを与えてくれ、安らぎが得られます。

病院の中での安らぎを与えてくれるものはたくさんあります。壁面の絵画もそうでしょうし、庭の木々もそうでしょう。多くのボランティアの方、職員のちょっとした仕草等もあてはまると思います。できるだけ多くの安らぎが得られる環境をハード面、ソフト面で皆様とともに豊かにしたいものです。

2014年 6月 24日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三