院長徒然日記

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No.4 第1回 日本医師会 赤ひげ大賞
▲院内にて、テントウムシ
▲院内にて、テントウムシ
 日本医師会より「赤ひげ大賞」受賞者紹介の冊子が届きました。この賞は日本医師会と産経新聞社が共同で、地域に密着して人々の健康をささえている医師の方々の功績を称えるとともに、広く国民に地域医療の大切さを理解していただくことを目的に創設されています。第1回の受賞者として5人の医師が選ばれており、それぞれの方の活動を紹介されています。紹介された文書を読み、地域医療に密着されている医師たちの発言、行動、住民からの言葉の中に、高度、急性期医療で仕事をしている私たちにとってともすれば忘れがちな医療人としての原点、地域医療の本質を見出す思いがいたします。紹介文の中からこれらを一部抜粋させていただきます。


  • 「こんな先生は見たことない」「深夜に血圧が急上昇した時、先生は、裸足同然で来てくれた。今長生きできているのは先生のおかげです。こんな先生は初めて」
  • 「それはね、誰かがやらないと地域の医療は崩れてしまうから」
  • 「患者は家族と同様」「地域に根ざすことで患者も家族も信頼してくれる」
  • 「家で最期を迎えたいと望む患者、家族も少なくない」「開業医は設備や高度医療の面で総合病院より劣り、患者の病状が重ければ救急車を呼んだり総合病院への通院を勧めたりする」「救急車の方が早く患者の処置をできるし、社会情勢の変化だからそれでいい。だが地元に根ざす医師として医療だけではない“準家族としての役割”を果たしていく。」
  • 「少子高齢化が進み、高齢者がいる世帯、高齢者のみの世帯は多い。その中で医師の立場から、医療にとどまらない“安心を与える”という視点から地域を支えていく覚悟だ。」
  • 「医療と介護を切り離すのはおかしいでしょ。医療の中に介護がある。大学病院は病気を診る場所ですが、田舎のクリニックは人を診る場所。ぼくはね、人を診てあげたいの」
  • 「住み慣れた土地で最後まで明るく生きたいとの住民の願いをかなえてあげたい」「とにかく患者とおしゃべりをすること。患者の体に直接触れて、五感を働かせて診察しています」
  • 「地域医療を目指す若い医師はたくさんいる。医学部を卒業して数年は国が責任を持って配属し、接遇面も含め若い医師が勉強できる環境を整える必要があります」


 抜粋のため文脈がつかめないところがあると思います。しかし医療人としての原点、地域医療の本質は伝わると思います。患者と密着した医療の現場を担われている“かかりつけ医”と我々急性期病院との連携を深める上でしっかり受け止めたいと思います。


2013年 5月 21日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三