院長徒然日記

院長徒然日記

No.189 診療情報管理士認定証が届く

 先日診療情報管理士認定証が手元に届きました。昨年5月7日の徒然日記に記しましたように、67歳の老齢医師ではありますが、一念発起して診療情報管理士資格取得を目指して1年前から通信教育を受けてきました。質の高い医療データの収集と分析などが、病院経営や医療の質の向上にとって極めて重要であり、カルテの質の良さが病院の質につながると言っても過言ではありません。診療の記録や病院の情報が集約されている中で、如何に診療情報を管理するかが各病院に求められており、その中にあって医療情報を専門的に管理する診療情報管理士は今後重要な役割をなすと思われます。
通信教育を受けるにあたり、テキスト、ICD-10内容例示表・索引表を入手し、時間を見つけては予習する日々が続きました。ゴールデンウィークには3日間大阪でのスクーリングに費やしました。その後はe-ラーニングに移行しパソコン相手の独学になりました。11月にはリポートの提出、12月には科目試験の提出、これらに合格して初めて受験資格が得られることになります。この過程を経て今年2月認定試験を受験するに至りました。まるで20歳前後の若い学生に戻った気分でした。

 67歳を過ぎたわたしが診療情報管理士の資格取得のため通信教育を受けた理由を先に述べますが、大きく二点あります。病院とはいろいろな資格を有した多くの職種の人たちが協働してはじめて機能する組織であり、医療は刻々と変化し進化しています。その中で現場の職員、特に事務系職員が実際にどのような教育を受けて仕事をしているのか自分の体で実体験したいと考えたのがきっかけです。医療提供体制の改革が進行している中、診療情報管理に必要な環境整備を進め、病院の将来を担う要の一部門になることは必然で、この点から病院をもう一度見直すつもりでこの通信教育を受ける決心をしました。もう一つは若い職員にいろいろな資格を持つように普段から勧めており補助もしています。病院トップであるわたし自ら行動に移すことが資格取得に向けて職員のモチベーションに繋がるのではないかと考えたことが挙げられます。(さらに加えるならば高齢になったわたしを客観的にとらえて、体力の低下、認知機能の低下を防ぐことは気がかりなところであり、特に脳の衰えを防ぐには新しい分野に取り組むことが一番手っ取り早いと考えた点もあります。)

 今回の通信教育を通して、内容は理解できてもその質・量ともに多岐にわたっており、記憶力が明らかに低下したわたしにとり、覚える点で苦労しました。認定試験が近づくにつれ時間を見つけては必至で勉強しました。認定試験は60分50問マークシート方式ですが、マークすることにも時間がかかり問題を解くのに精いっぱいであり、見直しどころか終了後に問題内容を全く思い出せない状態で、大変なストレスであったことを思い出します。

 認定証を受け取り、周りの職員がわがことの様に喜んでくれました。若い職員が引き続き資格取得に向けてチャレンジしてくれることを期待します。

2020年 6月 10日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三