院長徒然日記

院長徒然日記

No.22 駅構内の書店
▲配列、陳列の面白さと大きさの違いや重み
▲配列、陳列の面白さと大きさの違いや重み

 最近の人、特に若者は情報をネットから取り入れることが盛んになってきているようです。パソコン、スマートフォン等の画面上に目をやり、興味のあるページを次から次へと閲覧することができ、時間が過ぎるのを忘れるほど熱中している人を見かけることがよくあります。私自身も同様なことを行っており、興味ある情報をとことん求めることが容易になっており、時代の進歩を実感できます。しかしこのような情報の得方では時代の流れを的確に把握できるか疑問に感じることが多々あります。

 院長になり電車を利用して出張する機会が随分と多くなりました。電車の待ち時間に余裕があるときは必ずと言っていいほど駅構内の書店に立ち寄ります。書店ではいろいろなジャンルの出版物をみることができます。フィクション、ノンフィクション、芸術、科学、経済などはもちろん、漫画から週刊雑誌まで数え上げればきりのないほどバラエティに富んだ印刷物が置かれています。読まなくても、見るだけで視野を広げることができます。売れ行きの良い本は目立つ所に於いてありますので、今どのような本が人気があるのか、時代の流れはどうなのかといった情報が自然と目に入ってきます。また今まで関心がなかった事柄に興味を抱くきっかけになることもあります。総合的な情報が目に入ってきますので、偏りのない視野を身につけることができるのではないかと思います。

 新聞を読むときもそうですが、なんとなく斜め読みして、なんとなく世の中の出来事とか、政治とか、スポーツとか、芸能界のこととか、決して詳しくはないけれど、世の中の流れについていくことができます。その中で興味ひかれたことは丁寧に読むようにしています。書店を新聞と同じように考えれば、店内をなんとなく散策することにより、広いジャンルの情報を浅くではありますが偏りなく自然に身につけることができます。少し刺激を受けた本はパラパラめくりをしてほんの少し詳しい情報を得ることができます。そして思いがけなく興味をそそられる本にめぐり会えば購入して読むことになります。このようにして自分の知識の領域を広めることになります。

 ネットにはネットの特徴があり、上手に利用することが重要です。しかしながらこれで得られる情報にはどうしても偏った視野になりがちであることを認識している必要があります。書店で得られる情報は、時代の流れがわかり、自分の興味の幅が広がり、総合的な視野が自然に身につく特徴があると考えます。気軽な気持ちで駅構内の書店に立ち寄ってはいかがですか?


2014年 2月 20日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三