院長徒然日記

院長徒然日記

No.3 想いを伝える
▲癒しの庭にて
▲癒しの庭にて
  病院機能評価Ver.6を受審するときの責任者となりましたが、その際「病院の理念・基本方針」を整理する段階で頭を悩ましたことがあります。 協働して何かを成し遂げようとする場合、想いを伝えることは大変重要です。“想いを伝える”とはどんなことか考えてみます。 先ず協働して 行動する場合「計画」は必要です。計画は「浸透」され、「実行」に移され、結果をモニタリングし「評価」することが大切です。この流れの中で特に「計画」・「浸透」の段階で想いを伝えることの重要性が浮かび上がります。 集団の大きさにより想いを伝える困難さは違います。もともと同じ方向性・目的を持って集まった小さな集団で計画を浸透することは比較的容易であります。しかし私たちの病院規模の集団になると計画を浸透することは大変困難であることを想像することは難くありません。  計画が浸透しない要因は大きく2つに大別できます。計画に“想いがこもっていない”または“想いはこもっているが伝わっていない”に分けられます。わたしたちは医療人であるため、ある程度の方向性は定まっています。その方向とは病院の理念であり、基本方針です。少なくとも私たちの病院では想いはこもっていると思います。しかし十分“伝わっていない”と考えます。このため職場では“こんなに頑張っているのに”との想いがあり、セクショナリズムが生じてしまい、部門間や個人毎の業務量に偏りができてしまい、組織が目指す姿へ向けて効率的な協働ができていない現実があると思います。  想いを伝えるには計画そのものが、職員にとって “腑に落ちる”内容であり、“実現までの道筋がイメージできるもの”である必要があります。次に計画を運用するのはあくまで現場の職員であるため、何らかの形で職員に対して計画を認知していただき、共感していただくことが必要です。そして具体的施策は現場の職員が自ら考え、自ら行動することが何よりも重要です。このためには現場と徹底的に議論することが大切です。  “実行”に移ることができたら、“評価”を必ず行わなければなりません。このためにはモニタリングできる仕組み・体制を整えることが肝心です。成果があれば褒める事も当然なことです。常に”PDCAサイクル“をまわす必要があります。   わたしのすることは病院の理念・基本方針に向かって具体的な計画を立て、職員が同じ方向に向かって日々の診療に専念できる環境を整えることと考えています。わたしたちの病院職員のモチベーションは高いものがあります。時間をかけて徐々に“働きたい病院造り・治療を受けたい病院造り”を実現したいと思います。 最近考えていることを書いてみました。

2013年 5月 15日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三