院長徒然日記

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No.168 フローレンス・ナイチンゲール記章授与式に出席


 8月7日フローレンス・ナイチンゲール記章授与式に出席して、今帰りの車中です。フローレンス・ナイチンゲール記章の意味するところ(日記のNo11参照)、看護師にとって最高の名誉であることなどを考えますと授与式に同席できたことは、少なくとも医療に従事するものとしては感動することであり、授与式をふりかえり記してみます。

 今年は第47回で、上皇后さまから引き継がれ日本赤十字社名誉総裁を勤められている皇后さまご臨席のもと開催されました。名誉副総裁の秋篠宮妃紀子さま、常陸宮妃華子さま、寛仁親王妃信子さま、高円宮妃久子さまもご臨席されました。
日本からは認定NPO法人「マギーズ東京」共同代表理事・センター長秋山正子さんと、日本赤十字社看護師同方会理事長の竹下喜久子さんのふたりが受章されました。 式典は国家斉唱に始まり、キャンドルサービスなど厳かに進み、受章者の紹介ののち、名誉総裁自らフローレンス・ナイチンゲール記章を二人の受賞者の左胸に丁寧につけられました。この時二人の方は看護師として至福の栄誉を受けられており、その場に同席することができわたしも感動しました。

 式典が終わり、「〜私の歩んできた看護の道程〜」と題して二人の方の受章記念講演会がありました。秋山正子さんは、家庭的で寛げる心地よい建物・空間に、がんに詳しい看護師・心理士が常駐し、友人のように関わることで本人も寛ぎ、自分の力を取り戻す環境整備として、英国のマギーズがんケアリングセンターの日本初の正式なセンターとして「マギーズ東京」開設に至る経過と現在に活動について講演されました。竹下喜久子さんは医療現場の看護職員個々の看護実践能力開発を支援するツールとして「キャリア開発ラダー」を整備、導入について述べ、さらに管理的能力や専門看護師・認定看護師としての段階だけでなく、災害時の救援活動の実践をも取り入れた画期的な制度の確立に至るいきさつについて講演されました。
二人の方の業績は、これからの少子高齢化を乗り越える基盤であり、発展する仕組みの元になるものです。日本の未来に光を当ててくれるものと思います。さらに嬉しく、頼もしかったことは、赤十字看護学校で学ぶ学生の質問です。講演内容を的確に理解し、建設的な質問を数名がしていました。今後彼女・彼らが素晴らしい看護・介護の未来を切り開いてくれるものと思います。

2019年 8月 8日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三