院長徒然日記

院長徒然日記

No.18 今年1年を振り返り
▲当院の入口でたなびく赤十字旗
▲当院の入口でたなびく赤十字旗

 今年もあと1週間となりましたが、あっという間の1年間であったようであり、逆に長い1年間でもありました。それほど私にとって2013年は大きな変化の年でした。4月に姫路赤十字病院院長に就任しましたが、ただ単に役職が変わったというものではなく、私の中に様々な変化をもたらしました。年末を迎えるにあたり、変化した内容を整理して、これを踏まえてこれからの生き方の糧にしたいと思います。その内容の一部を書き記して今年最後の徒然日記といたします。

 先ず大きな変化として、当たり前のことですが、責任の程度がはるかに大きくなりました。1,100人を超す職員とその家族の生活に対しての責任、地域における赤十字病院の社会的役割、日本赤十字社の一員、その他多くのことに対しての責任があり、病院組織を間違いのない方向へリードする必要があります。各部署を積極的に回り、現場の話を聞き、病院の現状の把握に努め、また多くの議論をしました。しかし最終的には自分で結論を出す必要があり、結論を出すに当たり、結果いかなることが起こり、それは自分の目指している方向に叶い王道を外れていないか等いろいろなことが頭の中を巡り、大変なストレスとなりました。中でも地域における赤十字病院の社会的役割を果たすため、病院のあるべき方向を打ち出すため様々なことを考えました。国家財政が膨らんでいる中、医療費は毎年1兆円増加しており、このため2014年からは医療行政に大きな変革がもたらされます。これら医療行政の改革に適応すべく、私たちの病院も早急な対応が必要で、適切に組織を導くにはいかにすべきかいつも頭の中に想いをめぐらすようになりました。

 赤十字病院の大きな使命として災害・救護があります。本年4月13日早朝淡路島地震がありましたが、このときは院長に就任したばかりで救護班の出動に対して責任がありますので大変緊張したことを覚えています。今年は台風による大きな災害が多くありました。幸いにも当院より救護班の出動はありませんでしたが、これらに関しての情報をいつも気にする日々でした。

 一般的に医師は世間知らずと言われていますが、私も例外ではありません。大学に入るまでは入試の勉強ばかり、その後医師になってからは医療関係者ばかりと狭い限られた人との付き合いだけでした。積極的に世間とかかわる必要なくこれまで生活してくることができました。しかし今年はその生活が一変しました。先ず多くの名刺交換がありました。赤十字関係(本社、赤十字病院長、兵庫県支部)、お世話になっている大学病院関係(教授、病院長)、医療行政関係、病院協会関係、ロータリー関係等々一気に多くの方々と付き合いをする必要が生じました。最も気を使う点は、名前と顔を一致させ、その場に応じた話題を提供することです。また挨拶をする機会が増え、もともと人前で話をすることが不得意で、しかも病院を代表して言葉を選ぶ必要があり大変気を遣いストレスのかかる点でした。

 この様に病院の運営、挨拶、病院を代表しての人との付き合いといった私にとって大きな変化が求められました。変化に対応することは確かに大変なことでしたが、ここ1年を振り返ってみると、只々がむしゃらに立ち向かってきました。間違いのない病院運営のため医療行政に関する厚労省の議事録を読み、関係する講演・勉強会等々時間が許す限り参加しました。行政関係の式典、会合にも可能な限り出席しました。社会的知識を吸収するため多くの書籍も読みました。変化に富みストレスのかかった1年でしたが、今までにない新しい世界を知る機会が与えられ、目標が与えられたと思い、第2の人生が始まったとありがたく思う今日この頃です。


2013年 12月 24日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三