院長徒然日記

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No.157 ホワイトデー

3月14日はホワイトデーです。この日少なくとも日本ではバレンタインにチョコレート戴いたらお返しをするのが暗黙のルールとなっているようです。 日本でバレンタインデーにチョコレートを贈る習慣はどのように出来上がったかを調べてみました。先ず「バレンタインデーにチョコを渡す習慣ができたのは製菓会社(チョコレート業界)の陰謀」と言われていますが、 実はそうでもないようです。

昭和11年、モロゾフ株式会社がバレンタインデーには愛する人にチョコレートを贈りましょうという広告を掲載したことは事実ですが、普及はしなかったようです。ただし日本で初めて商業的にバレンタインデーとチョコレートを結びつけた事実は認めざるを得ません。
バレンタインデーを女性側から男性へとアプローチする日として行動している国は、日本と韓国くらいで少数派と言われています。1970年代中盤から小学高学年から高校生くらいの女学生を中心に「好きな人にチョコを渡して告白する」事が行われるようになり、定着してきました。さらに70年代後半にはOLや主婦層もチョコレートを購入するようになり、ここに目をつけた製菓会社は社会人の人間関係に注目し、“義理チョコ”という言葉を考案したと見られています。本命の男性以外にも、お世話になっている方や円滑に人間関係を保ちたい方にチョコレートを贈り、受け取った男性はお返しをする慣習を成し遂げたと言われています。

そもそもバレンタインデーにチョコレートを贈り、お返しをする“ホワイトデー”が存在する国は少なくとも日本以外にはないようです。 “義理チョコ”の慣習は一時期盛んとなりましたが、1990年代後半以降衰退傾向となり、現在も減りつつあります。女性の側としても儀式のようにチョコを配るのは嫌だという声が多くなっており、同様に男性側もホワイトデーには貰ったものと同額以上のものを返すことが暗黙のルールとなっている面に負担を感じていることも事実です。バレンタインデー、ホワイトデーの習慣は高度成長期のなせる技と言っても過言ではないと言えそうです。

バレンタインデー、ホワイトデーの慣習の良し悪しは別として、組織内の人間関係を円滑に保つための手段はとても大切と考えます。仕事の効率を高め、質を担保するには人と人との関係を良好に保つことは基本であり、そのための潤滑油としての手段はなるべく多く持つことが望ましいのではと思います。
今年も義理チョコを沢山頂きました。お返しも喜んでします。

2019年 3月 14日 姫路赤十字病院 院長 佐藤四三