院長徒然日記

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No.149 運がいい? わるい?

会議出席のため本社社屋に向かう途中で、少し遠回りし増上寺に立ち寄っています。
山手線浜松町駅で電車を降り、時間がないときは本社社屋に直行しますが、今日のように余裕がある時は必ずといっていいほど増上寺で時間を過ごします。
駅を降りて東京タワーの見える方向へ歩いて約10分のところにあります。増上寺大殿に入り、お賽銭をいれ家内安全を願い、椅子に座ります。大殿の中は薄暗くひっそりとしていて物思いに耽るにはなかなか良い環境です。今日は“運”について思いを凝らしてみました。

国連の世界幸福度調査報告書が今年発表されましたが、日本のランキングは54位でした。ちなみに1位はフィンランドでした。(1)人口あたりGDP(対数)、(2)社会的支援、(3)健康寿命、(4)人生の選択の自由度、(5)寛容さ、(6)腐敗の認識の6つ の指標でランキングが決められているそうです。
それにしても54位は感覚的にあまりにも低い順位と思います。いろいろな人が、解説をされており、それなりに納得はしますが腑に落ちない面も多々あります。
ところで2011年にブータン国王夫妻が来日されましたが、ブータンというと、『世界一幸福度が高い国』のイメージがあります。しかし、この報告書では98位でした。
これをみると指標に対して国民一人ひとりがどう答えるかであり、その集計が国のランキングに示されるため国民性が大いに現れるものと思います。個々人の幸福度は物差しを変えても良いのではとわたしは考えます。

“運がいい”と考えるか、“運がわるい”と考えるかにより、その人の人生、幸福度はいかようにも変わってきます。“運がいい”と考えるとどうなるでしょうか。例えば資格試験に失敗したなど自分に不都合なことが生じた時、ただ落胆していては何にもなりません。その原因を評価し、対応策を考え、次に活かせることができれば失敗も運が良かったと考えることもできます。失敗したから運がいいのではなく、普段から自分は運がいいと考えることで不都合な出来事に出会っても人生を切り開いていけるのではないでしょうか。

運がいいと思っていれば、周りに人が集まってきます。自分の手が届くかどうかという難しいことにも、挑戦しやすくなり、人が背中を押してくれます。自分の未来が楽しくなり、幸福度が増すのではないでしょうか。
運がわるいと口癖にしている人に、人は近寄りたくなくなるものです。自分も運がわるくなるような気がしますから。運がわるいと思っている人は今からでも“運がいい”と考えるようにしてはいかがでしょうか。ランキングにこだわるわけではありませんが、幸福度の順位も少し上がるのではと思います。

これから5〜6分歩いて本社に向かいます。

2018年 11月 21日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三