院長徒然日記

院長徒然日記

No.138 企業活動

病院長といった役職柄、病院以外にも様々な企業がどのような活動を行っているかは大変興味を持っています。ビジネス関係の書籍、雑誌等も時間の許す限り目を通すよう心がけております。

先日目にした「さすが帝国ホテル推進活動」の記事には興味が惹かれました。お客様の期待を上回るサービスを提供し、「さすが帝国ホテル」という評価をいただくことを目的とし、外資系ホテルが進出し競争が激化する中で、帝国ホテルの強みを見直すために1999年にスタートした活動です。
活動の実行テーマとして9つが掲げられていますが、参考になるかと思い列挙します。
最初の3つが「挨拶」「清潔」「身だしなみ」です。これは社会人の基本で、元気よく挨拶して、常に清潔を心掛け、身だしなみに気をつけることです。
次の3つが「感謝」「気配り」「謙虚」です。これはホテルスタッフにとって大事なことでしょう。
そして最後の3つが、「知識」「創意」「挑戦」です。これは帝国ホテルの長い歴史の中で育み蓄積された知識を思う存分に活かして、いろいろな創意工夫をしながら挑戦していこうという、ホテルマンの基本姿勢です。

さすが帝国ホテルらしい活動です。どの企業でもすぐに取り入れ、実行に移すべき内容ばかりです。
どの活動も大切ですが、中でも「感謝」「気配り」「謙虚」の3つは、多職種のチーム医療で成り立つわたしたち医療人にとって特に取り組む事柄と考えます。
大切な話は、メールや書面だけでやり取りするのではなく、お互いが直接会って、顔を見て、目を見て話せば、ほとんどの場合誰にとっても良い結果が得られます。とくにわたしのように管理者になると現場との距離がどうしても開いてしまいます。しかしだからこそ、自分でコミュニケーションをとりに行くことが大事と思い行動するよう心がけています。自分から現場に行けば、少なくともスタッフの様子や雰囲気がわかります。職員お互いが「感謝」「気配り」「謙虚」を持って行動すれば、個人も、病院組織も一段高く成長し、患者さんに 今以上質の高い医療が提供できると考えます。
社会はグローバル化が進み、企業も大変な時代となっています。医療の世界も例外ではなく、大きな変革が求められる時代に入っており、わたしたちもこれまで蓄積された知識を活かして前向きに変化に対応したいと思う今日この頃です。

2018年 6月 26日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三