院長徒然日記

院長徒然日記

No.131 災害救護服を身にまとい


病院も含め、あらゆる組織は活動を通して社会に対してなんらかの貢献をすることにより、組織自体の存在が認められています。そのため公益性のある理念を掲げており、これを拠り所として活動しています。わたしたちは赤十字社の病院であり、赤十字の精神を理念として活動しており、職員に対しおりに触れ赤十字社の一員であることを認識していただいております。

今年も病院の入社式、そして看護専門学校の入学式を行い、新入職員82名、看護学生40名を迎え入れました。新たに迎え入れた人たちも、赤十字社の一員に加わることは十分認識されていると思いますが、再度共通認識してもらう目的で幹部職員全員、赤十字社の一つのシンボルである赤色の災害救護服を身にまとい儀式に臨みました。

入社式で、新入職員はいわゆる黒いリクルートスーツで式場に集合している中に、あでやかな赤い災害救護服に身を包んだわたしたちが並びますと対照的ではありますが緊張感こそあれ、違和感はありませんでした。壇上に上がり、
・赤十字社の一員であること
・災害救護活動は最大のミッションであること
などを式辞に織り交ぜ挨拶を行いました。被災をされた方々にとって、赤十字の災害救護服姿を見つけると「わたしたちは見捨てられていない」と思いを抱くことなどの話をさせていただきました。改めて赤十字の一職員になったことを認識してくれたものと思います。

入学式では、新入看護学生、ご父兄、来賓、在校生の中に幹部職員、教職員全員救護服姿で参列しました。わたしたちの学校は赤十字の精神である“人道”を最も大切にしていること、看護を実践するうえでこれを具現化することであると話しました。“人道”の概念をわたしなりにわかりやすく説明し、教育の中にこれを取り入れていることなどを式辞の中で述べました。学生、ご父兄の方には赤十字活動を少しでも理解していただける機会になったのではと思います。

わたしたちの病院では、震災の風化を防ぎ、防災・減災意識を向上させるため、さまざまな場所、儀式、訓練などの時、『私たちは、忘れない。』を合言葉に救護服を着用しています。

2018年 4月 9日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三