院長徒然日記

院長徒然日記

No.128 新たな歴史を刻む


わたしの勤める病院は今年開設110年を迎えますが、この度最新の治療機器を備えた新治療棟が完成し、病院の長い歴史に新たなページを加えることができました。これを記念して先日オープンセレモニーを行いました。
2001年に今の病院は新築移転し、その後も増改築を繰り返しながら時代の要請に応じて機能を充実してきましたが、新築移転後では、病院にとって最も大きな出来事で、正に新たな歴史を刻むものとなりました。

今の日本は少子高齢社会に突き進んでおり、社会のあらゆる領域に大きな影響を及ぼすことは明らかで、様々な変化を求められています。また変化しなければ未来はないとも言われています。医療界に及ぼす影響の一つとして疾病構造が大きく変わります。これらに対応して行政・医師会・医療機関では、地域の住民の方が安心して医療の提供を受けられるシステムを構築するため会議を積み重ねています。その中で各医療機関は機能分化する必要があり、それぞれが役割に応じて機能を充実させながら変化することが求められています。
変化の必要性は誰もが理解していますが、人・組織が実際に変化することは容易ではありません。人は本来変化に対して拒絶反応を示すと言われています。このため変化を成し遂げるために、従来いろいろな取り組みが行われてきました。小さな変化にとどめ、成功体験をする、これらを繰り返して変化することも一つの取り組みと言えますし、また変化すれば大きな高揚感を抱けるようにすることも方策の一つと言えます。

最新治療機器を備えた新しい治療棟は、地域での医療に貢献する役割を果たすにはどうしても必要な機能であり、求められる変化の一つと捉えています。これは職員にとっても、病院にとって大きな変化であり、また極めて大きな事業となりますし、病院管理責任者としても大変なストレスになります。

計画が始まり、設計、施工工事が進み、建物が完成、医療機器の運び込みが終わり完成した実物を見ると、ワクワク感を覚えました。見学した職員も同様にワクワク感を覚えていると感じ取りました。特にこの部署で仕事をする職員にとっては大変なストレスと同時に、高揚感が湧いてきたと想像します。わたしが若かったら率先して、最新の治療機器を使って治療をしたいと思えるほどでした。
職員がワクワクして治療にあたってくれ、患者さんに素晴らしい医療を提供できるようになれば、大きな変化を成し遂げることになり、本当の意味での新たな歴史のページを加えることになります。                      

2018年 2月 28日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三