院長徒然日記

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No.126 年始恒例の挨拶回り

年始の1月で大事な仕事の一つとして、近隣の医療機関の挨拶回りがあります。今年も地域の医療機関の窓口となっている職員とともに朝から夕方まで近隣の診療所、病院へ訪問し挨拶を交わしました。
普段から患者さんを紹介していただき、また治療後の患者さんを診て頂いておりますので、お礼も兼ねてこれからのお願いをすることが主な目的となります。
これからの医療は一つの医療機関で、全てをまかなうことは難しくなってきています。それぞれが行うべきことをよくわきまえて、お互い協力し合い、地域として患者さんの治療に取り組むことが大切です。この取り組みは以前からも行われていましたが、地域住民の方にも理解が十分深まってなく浸透していませんでした。しかしながら少子高齢社会がすぐそこまでやって来ており、地域が一つとなって、協働して取り組まなければ地域社会が成り立たなくなってきていることも事実です。今後このような取り組みはスピード感を持って進んで行くものと理解しています。住民の方も、医療者もお互い理解を深め協働することにより素晴らしいコミュニティーを形成することが大切になります。

挨拶回りを一日中すると体力的には確かに大変ではありますが、得られること、楽しいこともたくさんあります。
第一はなんといっても診療所や病院の先生や職員と直接顔を合わせて話ができることです。お互いがどのような考えを持っているかを知るには、直接あって、話をすることに勝るものはありません。回を重ねる毎にお互いを理解するようになれば信頼関係も養われ、儀礼的ではなく本音に近い話ができるようになり、今後についての前向きな協働が生まれてきます。お互いの施設にとっても、また患者さんにとってもより良い環境が整うようになります。
次には医療機関までの道中で地域の街並みの雰囲気、診療所待合室の患者さんの雰囲気、わたしたちの病院までのアクセスなどじかに肌で感じ取ることができる点にあります。このことは患者さんにとって、病院と診療所の連携をどのようにすることが最善になるかを考える上で大切な情報となります。地道なことではありますが、このような取り組みを重ねることが、医療の面からみてより良いコミュニティー形成の一役になるものと考えます。

話は変わりますが、一日中職員と時間をともにすると、世間話を始め色々な話をすることができます。仕事を離れて、考え方や性格などを知ると、その人の普段と異なった意外な面を知ることができることも楽しみの一つになります。昼食もともにしますが、自分の知らない美味しい店も知ることができ、楽しい時を過ごすことができます。挨拶回りは今後も続けるつもりです。

2018年 2月 1日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三