院長徒然日記

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No.107 初夏の休日


5月の連休は遠出することなく、例年近場の大歳神社の千年藤と書写山に出かけるのですが、今年は都合により行くことができませんでした。
草や木が新緑に覆われ、爽やかな季節の真っ只中ですので、この季節山の散策をしないのはもったいないなと思っていました。そこに書写山清掃奉仕の案内がありましたので、連休明けに急遽参加を申し込みました。

当日の土曜日、10時過ぎに書写山の山ノ下駅からロープウェイに乗り、山ノ上駅で清掃奉仕に参加する人たちと集合しました。青年たち、そして高校生たち含めて総勢52名でした。簡単な説明を受け、竹ほうき等の清掃道具を受け取り、3班に分かれて作業に入りました。

晴天に恵まれて、新緑の木々に囲まれた爽やかな風が吹く中、参道の清掃をはじめました。普段から清掃が行われており、また書写山という場所柄、いわゆる“ごみ”はほぼ見当たらず、落ち葉を掃き清めるものでした。完全には落ち葉を掃き清めることはできないと思いましたが、清掃して後ろを振り返りみると、きれいになっていました。住職より説明を受けた “皆で行えば成し遂げられる”の言葉どおりでした。作業そのものは力も必要とせず、初夏の新緑を満喫することができました。約1時間の清掃を終え、すがすがしい気持ちになることができました。

引き続き円教寺会館に集合し、住職の講和を皆で聞きました。書写山の由来、素戔嗚尊(スサノオノミコト)と書写山、性空上人と円教寺、円教寺の由来について教えていただきました。そして講和の中で、「本日の清掃奉仕は、参道を掃き清めるだけでなく、自分の心も掃き清めることになる。」「立派なことを成し遂げようと思ったら、一人で行うことは困難ですが、賛同してくれる仲間を増やして行えば道が開ける。一人で灯すローソクの明かりでは暗いが、仲間を増やし多くの人がそれぞれローソクを灯せば明るくなる。」の言葉が印象として残り、ありがたいお話でした。

その後は食堂に集合して皆でカレーライスをいただきました。久しぶりに体を動かした後の食事は大変おいしく感じることができました。食事が終わると奉仕参加者全員との懇談会が始まり、一人一人自己紹介をして、奉仕活動に参加しての想いを漢字一文字に書いて発表する内容でした。18歳から24歳前後の若者たちは、皆しっかりとした考えを持っており、プレゼンテーションも大変すばらしいものでした。わたしは『輪』と書きました。医療の世界で長年暮らしてきましたが、どうしても係る人はきわめて狭い範囲に限られていました。このようなボランティアに参加することでその輪を拡げることができ、今までに増して喜びが深まると言わせていただきました。

心を掃き清め、家に帰ると心地よい疲れに誘われて少しばかり昼寝をした初夏の休日でした。

2017年 5月 23日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三