院長徒然日記

院長徒然日記

No.11 フローレンス・ナイチンゲール記章
▲当院に寄贈されているメダルです。
▲当院に寄贈されているメダルです。

 第44回フローレンス・ナイチンゲール記章授与式が8月7日に日本赤十字社名誉総裁を勤められている皇后さまご臨席のもと開催されました。名誉副総裁の秋篠宮妃紀子さま、常陸宮妃華子さま、高円宮妃久子さまもご臨席されました。皇后さまは式典で、20年間にわたって看護教育に携わった国際医療福祉大学大学院副大学院長、久常節子さんと、東日本大震災で夫を亡くしながらも石巻赤十字病院副院長兼看護部長として看護活動に尽くした金愛子さんの受章者2人の胸に、自ら記章をお付けになられました。
 姫路赤十字看護専門学校長として、副校長、当院看護部長そして学生6人とともに授与式に参列させていただく機会を得ました。式典は厳かに執り行われ、厚生労働大臣、赤十字国際委員会総裁代理などの方々が祝辞を述べられました。式典が終了し、引き続き受章記念講演会「フローレンス・ナイチンゲール記章を受章して ~私の歩んだ看護への道程~」が会開催されました。印象的であったのは受章されたお二人がたが、式典、講演会を通して終始じつに晴れやかな表情をされていました。

 ナイチンゲール女史の生誕100周年を記念して1920年に第1回の記章が授与されています。記章制定の目的は、傷病者の看護の向上に貢献し、ヒューマニティ(人道)の精神のもとに、近代看護の礎を築いた女史の偉大かつ崇高なる業績を永遠に記念し、看護活動に顕著な功績を果たした者を顕彰することにあります。第34回からは、男性も受章対象となり、受章資格として公衆衛生と看護教育の分野における貢献も追加されました。 その結果、受章資格は、平時もしくは戦時において

  1. 傷病者、障害者又は紛争や災害の犠牲者に対して、偉大な勇気を持って献身的な活動をした者や、公衆衛生の分野で顕著な活動あるいは創造的・先駆的貢献を果たした正規看護師や篤志看護補助 
  2. 上記(1)に該当する者であって任務遂行中に殉職した者 となっています。


 記章を授与されることは当人もさることながら、ともに歩んできた者、関わった施設等にとっても大変名誉なことです。姫路赤十字看護専門学校からもフローレンス・ナイチンゲール記章受章者をこれまで7名送り出しています。大塚すゑ様(第6回受章)、水谷めう様(第13回受章)、藤本まきゑ様(第14回受章)、小林マツエ様(第23回受章)、雪永まさゑ様(第24回受章)、伊佐マル様(第33回受章)、高橋令子様(第39回受章)の方々です。大きな仕事をなされたことに感銘するとともに、私たちにとって大変嬉しいことです。実際の記章を手に持って見させていただきました。記章は銀メッキされた金属製のアーモンド型をしていて、表面は燭を手にしたナイチンゲール像と「1820~1910年フローレンス・ナイチンゲール女史記念」の文字があり、裏面には受章者名と、ラテン語で「博愛の功徳を顕揚し、これを永遠に世界に伝える」と刻まれています。

 私にも勉強になりましたし、皆様にも知っていただきたく書かせていただきました。


2013年 9月 2日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三