院長徒然日記

院長徒然日記

No.102 リーダーシップをいかに・・・

会社や企業など、組織は平時であっても優れたリーダーがいなければ、その継続性が危ぶまれます。問題が発生したり、難局に面した時などには、強くて優れたリーダーシップを備えた人物の必要性が特に問われます。危機とリーダーシップには関連があり、誰が眼前の危機を克服できるのかに関心が集まります。1999年経営危機に陥った日産にカルロスゴーンがやって来て今の競争力のある体制を整えたことは一つの例と言えるでしょう。著書などによる彼のリーダーシップのあり方は教えられることが多々ありました。

団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、誰もが住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保される体制(地域包括ケアシステム)の構想実現に向け、医療界は大きく変化をしています。いわゆる地域医療構想のもと各医療機関は自院の地域での立ち位置をとらえて適切に機能を変化しなければ生き残れない状況となってきています。
また、政府は日本経済の低迷もあり、増大する社会保障費の抑制政策をとっており、この影響もあって診療報酬の面でも抑制されています。まさに医療機関は厳しい環境に立たされているといえます。 この厳しい環境を乗り切るため、病院の内部環境、外部環境の変化に対応することが求められ、今までと同じやり方では病院経営は立ち行かなくなります。今こそ管理者にとってリーダーシップを強力に発揮し、的確な舵取りが求められる時代へと変化しています。

先日、日本赤十字本社で“三役(院長、事務部長、看護部長)合同セミナー”が開催されました。赤十字病院は全国に92病院があり、独立採算制の原則のもと、赤十字の理念を掲げ、地域医療を守るため、健全な病院経営に努めています。病院を取り巻く厳しい環境の中、各病院は、特に三役がどのように取り組んでいるかを知ることは極めて重要なことです。年度末の忙しい中、83病院の三役がセミナーに参集していました。どの病院にとってもいかに関心が高いか理解できるかと思います。
このセミナーで4病院の取り組みについてプレゼンテーションが行われ、その一つにわたしたちの病院が選ばれました。わたしを含め、副院長兼看護部長、そして事務部長の三人でこの任を果たしました。自院の現状把握、将来の構想、問題点、これに対する現実的な取り組み、そして最も重要な三役としてのリーダーシップをいかに発揮しているかを報告しました。 他の病院の報告でも、おかれている地域の中で様々な問題点はあるものの、職員に対し明確な目標を示し、コミュニケーションを深め、モチベーションを高め、結果に導くためのリーダーシップの重要性を報告しており、その点では共通するものがあります。
休憩10分を挟んで6時間のセミナーは熱気のうちに終了しました。報告内容を自院に持ち帰り検討する予定です。

日本の如何なる企業も経営は大変な時代に入っていますが、病院も同じく大変であり、その厳しさの一環を記し、管理者として行っている仕事の一部を紹介しました。

2017年 3月 15日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三