院長徒然日記

院長徒然日記

No.118 心が変わればすべてが変わる 

いま赤十字病院長連盟総会を終え、帰りの電車の中です。総会では様々なことが議論されましたが、病院をいかに活性化するかが大きな話題となりました。会議が終わり懇親会になってもしかりです。わたしが常日頃悩み考えていることを書いてみました。

少子高齢社会、社会保障制度、医療制度改革といった言葉はほぼ毎日、新聞などで目にします。今わたしたちのような急性期病院の経営は大変厳しい状況の中におかれているのが実態です。病院を預かる身になると、大変多くの職員、そしてその家族の生活を守るといった重要な責任があり、プレッシャーとして心の隅に常に存在しており、意識するかしないかは別としてストレスとなっています。また基幹病院には地域住民の健康を守るといった役割がありますが、その経営は医療制度により大きく影響され、制限された範囲の中で、医療を行うことが求められています。その基本となる制度改定が来年4月に迫っており、どのように制度が変わるのか、皆大いに関心を示しているところです。
制度改定の内容によっては、病院のいままでのやり方では対応できない場面が生じることがあります。局面を打開するために、新たな発想でいままでの方法論とか慣習を変えざるを得ないことも出現してきます。自分なりに試行錯誤し、計画、実行に移すことになりますが、最終的には多くの職員の意識を一定方向に合わせる必要性がでてきます。人にとって、また組織にとって変化しないことは楽ですが、発展・継続できないことは、ほとんどの人が頭の中で理解しています。その反面、変化をもたらすには大きなエネルギーを要します。人間にはそれぞれさまざまな考え方を持っており、このこと自体は素晴らしいことですが、時により職員のベクトルを揃えなければ計画が成果を出せないこともあります。多くの職員のモチベーションを損なうことなく、人をどう動かすか、どう動いてもらうか最も気をつかう点であり、常に悩みが存在している点でもあります。

稲盛和夫氏の言に「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」があります。何かを行いたいと思った時、この言葉を常に念頭におくようにしています。新しいことを成し遂げるには、なんとしてもやり遂げなければならないという信念を持って、構想を見つめ直し、起こりうるすべての問題を想定し、対応策を慎重に考え計画するようにしています。実行に移す段階では、想いを素直に打ち出せば必ず受け止めてくれるものと職員を信頼し、楽観的に実行するよう心がけています。このように考え方を変えれば、少しでもストレスから解放されるのではと思います。『心が変わればすべてが変わる』となりたいとろですが、実際はその境地にはなれず、心の中ではもがきながら日々を過ごしています。

2017年 10月 19日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三