院長徒然日記

院長徒然日記

No.103 目覚ましい成長

3月病院の例年行事として、姫路赤十字看護専門学校卒業式、臨床初期研修終了式があり、看護師として巣立つ姿、後期研修医として送り出す姿を見守る不安と期待の時期です。卒業式に先立ち看護学生たちは、全国看護学生作文コンクールへ「看護とは?」、「目指す看護師像」、「看護師になる動機」などをテーマに学生時代を通しての成長を作文にして応募しています。また研修終了式に先立ち初期研修医たちは、研修終了発表会を行い、医師としてスタートを切った当院での2年間、研修の成果を大勢の職員の前で発表してくれます。

看護学生40名の応募作文をすべて読ませてもらいました。入学した当時看護師の仕事に対する想いは表面的で、漠然としていましたが、3年間の学習、病院実習、様々な研修、人との出会い等を通して、学生による違いはあるものの、明らかな成長の跡が見て取れました。看護職はどのようなものであるかをしっかりと捉えており、方向性・目標が定まってきており、4月から自身が導き出した看護の方向に一歩ずつ着実に進んで行ってくれるものと期待します。

初期研修医14名による発表会は、「2年間の研修を振り返って」をテーマに、内容に関しては自由であり、会の進行も自主的に行う形式でした。症例発表あり、研修内容であったり、患者とのかかわりであったり、今後の進むべき進路を語るものであったり、実に個性あり、多彩であり、ユニークなものでした。一人5分間という短い時間ではありましたが、ユーモアを交えての発表であるにもかかわらず、どれもしっかりとした筋が通っており、確実に医師としてまた社会人として成長してくれている面が見出されました。今後各自が歩む将来の方向を見据えて、医師として社会に貢献しつつ、スキルアップの手段も準備をしており、頼もしさも感じ取れました。また病院での研修にそれなりの高評価を与えてくれており、研修を受け持ったわたしたち指導医にとってもありがたく思えました。4月からはいろいろな病院へ赴任して、立派な医師になるためさらなる研修が待ち受けています。数年のち研修を終え、何人かの医師がわたしたちと共に働くことができればと思っています。

今回卒業生、研修医を含めて全員平成の生まれであることに、昭和戦後生まれの私にとっては驚きでした。生まれだけでなく、わたしが約40年近く前に研修したころと比較すると、最近の医療の高度化、専門化などにより、多くのことが求められているにもかかわらず、現代の研修医はわたしたちとは比べ物にならないほど豊富な知識、自己表現力、コミュニケーション能力をもっており、感心させられます。昔から年を重ねると「今どきの若者は・・・」といった言葉をよくしますが、その認識は変える必要があり、公正な目で若者を眺め、年配者は温かく見守ることが大切と感じました。

2017年 3月 24日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三