院長徒然日記

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No.198 下手野の歴史

ヘリポートより観た町内・秩父山
ヘリポートより観た町内・秩父山
 書“下手野の歴史を訪ねて”を先日頂きました。この書は下手野資産管理組合を主体として発刊された郷土史です。わたしたちの病院は明治41年姫路市龍野町に創立され、今年で112年を迎えています。そして今から20年前の平成13年姫路市下手野町の地に新築移転して今日に至っております。

 2014年大河ドラマ「黒田官兵衛」で龍野城主赤松政秀との戦いが描かれています。このとき黒田官兵衛が陣を構えた秩父山は病院からほど近くにあります。この山への道標が傍を通っている国道2号線沿いにあり、これを見て、ここがその場所だと当時知ったことを記憶しています。このたび書を拝読させていただき、下手野の歴史について興味をそそられ、これを期に地域の歴史について少しでも知識を深めたいと思いました。
 書を手にして病院屋上のヘリポートから町内を見渡しました。実際に目に見える風景と、書の中の町の絵図を見比べると、この街道はどこへ繋がっているのか、この河川は以前どのように流れていたか、どのような町屋であったかなど想像をめぐらすと段々と楽しくなってきます。
自分の住んでいる町の歴史を知ることはいろいろと思いが浮かび楽しいと今回の経験で再認識しました。町内の歴史書があれば一読する価値は十分あると思います。

 病院・医院は地域に根ざすことが最重要です。わたしたちのような大規模病院も同様に地域に根ざすことが根本です。これは同時に病院を受け入れてくださっている地域いわゆる町内のことを忘れてはなりません。大勢の患者さんの来院、それに伴う駐車場、そして救急車、その他諸々、町内の住民の方にご迷惑をおかけしていると思います。このことを病院職員の一人として肝に銘じたいと思います。
 書のあいさつ文で『住民の心と心を繋ぐ“絆”を深めていかねばならない』と書かれており、職員も町民の一人として歴史を知り、絆を大切にしたいものです。

2020年 10月 23日 姫路赤十字病院 院長 佐藤 四三